Surgery 負担の少ない治療
精密診断によるリスク回避（CTなど）
より綿密な治療を行なうために、精密診断を実施してデータを収集し治療計画を立てます。レントゲンや立体的に撮影できる歯科用CTなどを使い、細かいところまで確認します。歯科用CTは歯の形だけでなく、血管の位置やインプラントを埋入する骨の状態まで調べることができます。術前のシミュレーションが緻密になり、手術などで想定されるさまざまなリスクを減らせるようになります。
マイクロスコープによる精密な診療
当院ではマイクロスコープを導入し、肉眼では確認しづらかった歯石や小さな虫歯の治療が可能となりました。
マイクロスコープは拡大した視野で患部を見られる装置で、肉眼ではできない精密な治療が可能になります。虫歯治療や歯石取りの場面でマイクロスコープを使うことにより、感染した組織を丁寧に取り除けます。また、根管治療やインプラントのように高い技術が必要とされる治療でも、マイクロスコープが活躍します。
処置室と手術室にマイクロスコープを設置し、さまざまな場面で使用しています。治療中の痛みも軽減するので、患者さまも安心して治療を受けられます。
笑気吸入鎮静法
手術時の恐怖心や不安を軽減する方法のひとつです。低濃度の亜酸化窒素（笑気）と高濃度酸素を混合したガスを鼻から吸入し、血圧や脈拍を安定させて気持ちを落ち着かせます。
笑気ガスを吸入することでリラックスした状態になり、痛みや治療の音などが気にならなくなります。一方で意識は残っているため、治療中の医師の呼びかけにも応じられます。
点滴を使わず簡便で、副作用もほとんどありません。吸入後は30分ほどで回復し、いつもの状態に戻ってすぐに帰宅できるようになります。
ただし、鼻呼吸ができない方や喘息などの疾患をおもちの方には適用できない場合があります。
・治療内容によっては保険診療となることもありますが、基本的には自費（保険適用外）での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・検査中はできるだけ顎を動かさないようにする必要があります。
・人体に影響しない程度（医科用CTの1/10程度）の、ごくわずかな被ばくがあります。
・ペースメーカーを使われている方、体内に取り外せない金属類がある方、妊娠中または妊娠の可能性のある方は検査を受けられないことがあります。
・治療内容によっては保険診療となることもありますが、基本的には自費（保険適用外）での診療となり、保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・精密な治療を行なうための歯科用顕微鏡であり、焦点の合う範囲が狭いため、立体的な観察機器としては必ずしも適しません。治療内容によっては使用しない場合があります。
・全身麻酔により、吐き気や嘔吐、肺炎、アナフィラキシーショック、悪性高熱症などを発症することがあります。また、誤嚥性肺炎を起こすことがあるため、治療前日24時以降は絶食いただいています。
・そのほか、麻酔薬の影響ではなく緊張状態や麻酔注射時の疼痛により起こる脳貧血により、悪心、吐き気、手足の震え・痺れが起こることがあります。
・麻酔効果が切れるまで口の中の粘膜や唇の感覚が麻痺しているため、唇を噛んだりやけどなどをしないよう、食事は避けてください。
・アルコールにより血流が良くなり、出血・腫れ・痛みが増してしまうことがあるため、飲酒は避けてください。